私が採用担当をしてた時、できるだけ避けてた候補者
何年も中途採用の担当をしていたが、私がある意味最も注意して避けてたタイプの人材がある。
それは「普通、○○ですよね」という風に、個人的な価値観もしくは以前の企業での通例を、あたかも全ての企業共通の当然のことのように語る人。新しい環境で新しい人達と慣れない仕事に取り組むにおいて、その「普通」を本当に「普通」だと思って疑わない人、他人の「普通」を受け入れられない人は、なかなか会社に馴染めないことが多いかった。
同じ職場であっても、Aさんの普通とBさんの普通とCさんの普通は異なる。転職で組織や仕事が変わる時なんかは特に、今までの「普通」なんて、何の意味もなさない。早々に「普通」を諦めてくれればいいが、そうでないとお互いストレスが溜まる。
逆に過去の経験をひとつのオプションとして選択肢を広げていけるタイプは、新しい環境についてもフラットでいられるように見受けられた。上からの評価も高かった。今までの経験を元に、新しい環境も鑑みた上で、改善案として提案してくるような対応が多かったと思う。
スキルや実績も大切だけれど、実はそういう職務経歴書に乗ってこないような素質は見逃せないポイントだったりする。
誰しも自分の「普通」は持ち合わせているけど、自分の「普通」は他人の「普通」と一致するわけではないと知っていた方が、仕事においてもいろいろ楽なんじゃないかと思う。